【サッカー好き必見】カメラマン近藤篤さんの写真集&フォトエッセイレビュー

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1. ボールの周辺

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出版日:1999年12月25日|出版社:NHK出版

第1章:ある晴れた日に / on a sunny day,
第2章:日曜日の午後 / Sunday afternoon,
第3章:どこかで、だれかが / somewhere, someone

プロサッカー選手ではなく、ストリートやビーチでボールを蹴る人々、そしてサポーターたちの日常を切り取った写真集。マラドーナが一瞬だけ登場しますが、それ以外は全員“無名のフットボーラー”たちです。

国や文化が異なっても、ボールの周囲にはいつも笑顔や情熱があふれています。ページをめくるたびに、旅に出たくなる気持ちにさせられます。

「子供たちには、ボールの向こう側にある世界の広さや大きさを感じて、みんなどんどん地平線の彼方まで大きく手をふって歩いていってほしいな、と思います。」

そんな想いが込められた写真の数々。第2章のみ添えられたキャプションはシンプルながら深く心に残ります。

たとえば、

「水をかける人に、水をかけられる人」
「コーフンしすぎてのぼっちゃった人と、コーフンしすぎて落ちちゃった人」

など、思わず笑ってしまう一行も。

サッカーに詳しくなくても、誰でも楽しめる一冊です。

2. 木曜日のボール

出版日:2001年7月30日|出版社:日本放送出版協会

『週刊サッカーマガジン』に連載されていた「木曜日のボール」(2000〜2001)から40編を抜粋し、新たに15編を加えて構成されたフォトエッセイ。

旅先での出来事だけでなく、近藤さんの少年時代や、人生観に触れられるような温かみある話も収録されています。

作中にある『ボールの周辺』という章では、前作の制作秘話も語られており、ファン必読のエピソード。

読後、なんだか気持ちが穏やかになるのは、写真と文に込められた人柄ゆえかもしれません。

3. サッカーという名の神様

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出版日:2006年3月1日|出版社:日本放送出版協会

前作『木曜日のボール』よりも、より“サッカーそのもの”にフォーカスした作品。

各国のサッカー文化を独自の視点で切り取った短編エッセイ集で、章ごとにテーマも場所も異なります。

ブラジル:なぜブラジルは強いのか、という愚問
アルゼンチン:怒りのスタンド
パラグアイ:族長が語ったこと
トリニダード・トバゴ:W杯初出場の舞台裏
モルディブ:代表選手は7000人に1人
ケニア:マサイのヘディング
イングランド:バリー・スミスの語るところによれば
…など全16章

写真はモノクロで控えめながら、文章の熱量がじわりと響いてきます。

4. ボールピープル

出版日:2013年5月29日|出版社:文藝春秋

「この星は、人とボールでできている」——そんな帯の言葉に心をつかまれた方も多いはず。

世界各地で撮影されたボールを蹴る人々の姿。その瞬間に宿る物語を、写真とともに丁寧に紡いだフォトエッセイです。

登場人物は無名の一般人ばかり。でも、彼らの笑顔や真剣な眼差しは、有名選手以上にリアルな“サッカーの風景”を映し出しています。

2014年には「第1回サッカー本大賞&読者賞」のW受賞。内容もボリュームも申し分ない、名作中の名作です。

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