出発前からトラブル続き
いよいよ、ビーチサッカーW杯セーシェル2025観戦の旅がスタート。
思い返せば、2022年12月。
2025年W杯の開催地がセーシェルに決まり、「セーシェルってどこ……?」から始まったこの旅。
こんな遠い国に、本当に行くことになるとは。

友人たちに行き先を告げても、返ってくるのは「どこそれ?」
そんな秘境のような国だけに、日本語で得られる情報は少なめ。
旅には慣れているほうですが、今回は出発前からトラブルの連続でした。
インド経由、想像以上に大変だったビザ申請
まずは航空券の手配から。
日本からセーシェルへの直行便はなく、通常はドバイまたはドーハ経由が最短ルートとされています。ただ今回はゴールデンウィーク期間と重なっていたこともあり、そのルートはとても手が出せないような価格に…。
できるだけ節約しようと、安さに惹かれインド経由の便を選択したのですが、早くもここで苦戦。トランジットに必要なインドのビザ申請が、とにかくややこしい。
e-VISAではなく「トランジットビザ(Transit Visa)」を選んだものの、ネット上に情報がほとんど出回っていない悲劇。e-VISAやアライバルビザの情報は豊富なのに、なぜかトランジットビザだけが謎。
インド領事館に電話をかけても繋がらず……。
「インド以外のパスポートをお持ちの方(ビザ)専用ダイヤルは繋がらない」というネットの書き込み、まさかの事実。
仕方なく別のダイヤルにかけて疑問を解消。翌日、完成させた申請書類を手に、大阪・堺筋本町にあるインド領事館へ。
まさかの休館日
ところが。
エレベーターで領事館のある9階を押しても、なぜか反応しません。一度エレベーターを降り、掲示板に目をやると、
「本日はGood Friday(聖金曜日)のため休館です」

なんてこった!!
インドの独立記念日はチェックしていたのですが、キリスト教関連の祝日(Good Friday)は完全に盲点。
インドにはヒンドゥー教、ジャイナ教、シク教、そしてキリスト教など、宗教ごとの祝日が多数あるそうです。領事館へ行く際は、必ず公式サイトで休館日を確認してからがおすすめです。(ほんとに…!)
週末を挟んで申請がさらに遅れ、出発まであと9日というギリギリのタイミング。ビザ取得には約1週間と聞いていたので、うまくいっても出発2日前の受け取りに。
しかも、出発前日は昭和の日(祝日)。つまり、実質的に受け取れるのはその“2日前”がラストチャンス。
血の気が引くとはこのことか。
「最悪、アライバルビザ(現地で取得できるビザ)があるし大丈夫」と言い聞かせ、なんとか気持ちを保とうとする自分。この日は仕方なく、領事館近くのインド・ネパール料理屋さんでカレーだけ食べて帰ることに。

美味しいものを口にしたら、「まぁ、なるようにしかならんか」と、少し気がラクになりました。
最終的には、手続きも思っていたよりスムーズに進み、出発の5日前にはビザを無事受け取れました。

領事館へ行く手間を考えると、少し割高でもオンラインで完結するe-VISAのほうがストレスフリーかもしれません。
ちなみに「もっと余裕を持って準備しとけよ!」と突っ込まれそうですが、
W杯アジア予選が大会1か月前、メンバー発表が2週間前という日程のため、応援組はそこから航空券を取り、全力で準備を進めています…!(サポーターの切実な願い:もっと早く予選を)
次々に現れる壁、セーシェルの入国手続き
続いて取りかかったのは、セーシェル入国に必要な「電子渡航許可」の申請。

フォームは日本語でわかりやすかったのですが、提出した書類に不備があったらしく、再提出の通知。送り直すも、また受理されず……。三度目の正直でようやく承認が通りました。これもひやひや。日本語と英語が混ざってる書類は通りにくいようです。
(電子渡航許可の詳しい手続きレポはこちら👉準備中)
通信手段どうする? 楽天は使えません
セーシェルでの通信手段についても一苦労。
いつもは楽天モバイルの海外ローミング(設定不要・2GB無料)で事足りていたのですが、さすがにセーシェルは対象外エリア。
選択肢は次の3つ:
- 日本でWi-Fiルーターをレンタル
- 日本でSIMカードを購入
- 現地でSIMカードを購入
Wi-Fiルーターは荷物になる上、バッテリー残量の心配もあるので却下。SIMは、事前購入よりも現地調達のほうが安いため、今回は現地通信会社「Airtel(エアテル)」を利用することに。
空港に着いたらすぐに使える状態にしておきたかったので、SIMカードではなくeSIMにしました。
セーシェルの渡航申請マイページから申し込むこともできたのですが、Airtel公式サイトから直接申し込む方がやや安かったため、担当者と英語でやり取りして、無事にeSIMの電話番号まで取得。

…しかし!
オンラインチャージに使える決済手段がないことが判明!
用意されていたのは「DPO」という見慣れない決済と「Airtel Money」だけ。

どちらも登録が複雑で断念。泣く泣く、時間をかけたやり取りを無にして、結局渡航申請サイト経由でeSIMを購入。
が、ここでも落とし穴。
渡航申請サイト経由で購入したeSIMは、事前にQRコードが発行されないシステムで、結局は現地空港のカウンターに立ち寄って受け取る必要があるとのこと。
……SIMカードと変わらんやないかい!!!!
同じように苦戦する人が出ないよう、SIMについては別記事でまとめておこうと思います。(👉準備中)
タクシー予約
ネット環境の次は、空港からスタジアムまでの移動手段の確保です。
セーシェルでの移動手段は限られていて、基本は「バス・タクシー・レンタカー」の三択。
バスは1回の乗車がわずか12ルピー(約120円)と圧倒的に安いのですが、スーツケースの持ち込みができないという問題が。

さらに、スタジアムには荷物の預け場所がないという事前情報もあり、バス移動は現実的ではありませんでした。
タクシーはどうかというと、空港からスタジアムまでの相場は500ルピー(約5,000円)。たった10分ほどの距離でこの金額…なかなか気軽には使えません。
ちなみに、つい1ヶ月前に訪れたアジアカップ開催地・タイでは、同じく10分のタクシー移動で約400円。
差がエグい。物価が高いと噂のセーシェル、できるだけ節約したいところです。
一方で、レンタカーは、自由に動けるぶん選択肢も広がるのが魅力。ただし、すでに空港のレンタカー会社は満車状態のようで、当日現地での確保は難しそうでした。
私のセーシェル到着予定時刻は13:10、そして日本代表の試合キックオフは15:00。飛行機が遅れるかもしれないし、荷物を一度ホテルに置いてからスタジアムに向かうと間に合わない可能性も。
「空港から直接スタジアムへ行くべきか? それとも一度ホテルへ?」
うーん、どうしよう。
いろんな選択肢が頭の中をぐるぐる。
結局、当日の状況を見て判断することにし、タクシーを1台予約しておくことにしました。
今回遠征を断念した仲間から責任を持って横断幕を預かり、いざ出発。

ハノイ乗り継ぎ7時間50分
【ベトジェットエア】関西国際空港 4/30 9:20出発→ノイバイ国際空港 12:20到着(飛行時間5時間)
まずはベトナム・ハノイに到着。レストランでフォーを食べ、ラウンジでひと仕事。


それほど広いとは言えませんが、明るくて開放感があり快適でした。コンセント付きテーブルも、隣の方との間隔が十分にあって、ゆったりと作業ができました。


ムンバイ乗り継ぎ10時間30分
【ベトジェットエア】ノイバイ国際空港 4/30 20:10出発→チャットラパティー・シヴァージー国際空港 23:40到着(飛行時間5時間)
深夜0時ごろ、インド・ムンバイ到着。
入国審査では、「一人でセーシェルに行く」と伝えたところ怪しまれ、「ビーチサッカーのW杯があるんです」と説明すると、さらに怪訝そうな顔をされましたが、なんとか無事に通過。
荷物も問題なく出てきて、ひとまず安心。
シャワーを浴びたくて「Aviservラウンジ」へ。
毎度おなじみトラブル、クレジットカードエラー発生。仕方なくATMでインドルピーを少額引き出し、再度ラウンジへ。
ようやくシャワーを浴びられたものの、シャワールームにはでっかいハエが2匹……泣きたい。

(シャワールーム利用レポはこちら👉準備中)
その日は空港ベンチで仮眠。

余談ですが、インドは日本との時差が3時間30分。
この国に来て、時差が「30分単位」で存在するということを、はじめて知りました。(常識?)
応援仲間と合流、インドの洗礼を受ける
翌朝、応援仲間のEさんと無事合流。
チェックインカウンターは、日本のGW以上の大混雑で、セキュリティーチェックにもかなりの時間がかかりました。
本場のインド料理を食べるつもりが、時間がなくて断念。代わりにサモサを買ってサッと食べることに。


「インド料理食べよう!」とか言っておきながら、実は辛いものが苦手な私たち。最初は美味しかったのですが、だんだんと辛さが効いてきて、2人とも途中でギブアップ。
いよいよ、セーシェルへのラストフライトです。
偶然にもEさんと隣の席になり、出発前から大爆笑。
【IndiGo】チャットラパティー・シヴァージー国際空港 5/1 10:10出発→セーシェル国際空港 13:10到着(飛行時間4時間30分)